クイズは、道具がなくても始められる手軽な頭の体操です。答えを思い出そうとする時間も、「そうそう、それ!」と声が出る瞬間も楽しく、家族のだんらんや、デイサービス・施設のレクリエーションでも定番になっています。
この記事では、高齢の方と一緒に楽しめる簡単な脳トレクイズを、ジャンル別に答え付きでご紹介します。そのまま読み上げて使えるように、答えは各ジャンルの最後にまとめました。
クイズを楽しむための3つのコツ
問題に入る前に、出す側が気をつけたいことをお伝えします。
- 正解を急がない。 答えが出るまで少し待ちましょう。言葉が出てこないときは「最初の文字は『だ』です」のようにヒントを出します。
- テストにしない。 間違えても笑って流し、答えにたどり着いたことを一緒に喜びます。点数をつけるより、会話を楽しむ方が長続きします。
- 見て、聞いて伝える。 大きな文字で書いて見せながら、ゆっくり読み上げると、目と耳の両方から伝わります。
ことわざ穴埋めクイズ
○に入る言葉を考えてください。
- 猿も木から○○る
- 花より○○
- 急がば○○
- 石の上にも○年
- 七転び○起き
- 犬も歩けば○に当たる
- 覆水○に返らず
答え: 1. 落ちる 2. 団子 3. 回れ 4. 三 5. 八 6. 棒 7. 盆
答えのあとに「どんな意味だったかな」と話し合うと、もうひと頭使えます。
私は誰でしょう?クイズ
ヒントを1つずつ読み上げて、途中でわかったら答えてもらいます。
- 私は冬によく食べられます。オレンジ色で、手で皮をむきます。こたつの上が好きです。
- 私は夏の夜空に上がります。ドーンと大きな音がして、色とりどりに光ります。
- 私は秋になると赤や黄色に色が変わります。カエデの仲間が有名です。
- 私は朝早くに鳴いて、みんなを起こします。頭に赤いとさかがあります。
- 私はお正月に食べられます。焼くとぷくっとふくらみ、お雑煮にも入ります。
答え: 1. みかん 2. 花火 3. 紅葉(もみじ) 4. にわとり 5. お餅
ヒントは、わかりにくいものから順に出すと盛り上がります。
思い出しクイズ
決まった答えがひとつではない「いくつ言えるか」型のクイズです。正解の数を競うより、出てきた答えから思い出話を広げるのがおすすめです。
- 名前に「山」がつく都道府県をすべて言えますか?
- 秋が旬の食べ物を5つ挙げてください。
- 「か」で始まる野菜をいくつ言えますか?
- 七福神を何人言えますか?
答えの例: 1. 山形県、山梨県、山口県、富山県、和歌山県、岡山県の6つ 2. さんま、栗、さつまいも、柿、松茸、新米など 3. かぼちゃ、かぶ、カリフラワー、かいわれ大根など 4. 恵比寿、大黒天、毘沙門天、弁財天、福禄寿、寿老人、布袋の7人
答えが出てきたら、「どんな料理にした?」と話を広げてみましょう。
漢字の読みクイズ
魚へんの漢字は、お寿司屋さんの湯のみでもおなじみです。読み方を答えてください。
- 鮭
- 鯛
- 鰯
- 鮪
- 秋刀魚
答え: 1. さけ 2. たい 3. いわし 4. まぐろ 5. さんま
漢字は大きく書いて見せると読みやすくなります。
秋の雑学クイズ
季節に合わせた問題は、その時期の話題づくりにもぴったりです。
- 十五夜にお月見でお供えする、白くて丸いものは何でしょう?
- 秋の七草のひとつ「尾花(おばな)」は、どの植物の別名でしょう?
- 日本でいちばん高い山は富士山です。では、その高さはおよそ何メートルでしょう?
- 日本でいちばん長い川は何でしょう?
答え: 1. 月見団子 2. ススキ 3. 約3,776メートル 4. 信濃川
なぞなぞクイズ
最後は、昔ながらのなぞなぞです。お孫さんと出し合うのにもぴったりです。
- パンはパンでも、食べられないパンは何でしょう?
- 上は大水、下は大火事。これなあに?
- お父さんが嫌いな果物は何でしょう?
答え: 1. フライパン 2. お風呂(昔ながらの、下から火をたくお風呂です) 3. パパイヤ(パパ、いや)
なぞなぞは、答えを聞いて「なるほど」と笑えるのが楽しみです。慣れてきたら、ご本人に問題を作って出してもらうのもおすすめです。問題を考える側に回ると、言葉の組み合わせを探したり、相手がわかるようにヒントを工夫したりと、答える時とは違った頭の使い方になります。
クイズを会話につなげる
クイズの答えは、思い出話の入り口にもなります。「お月見の団子は家で作りましたか」「子どものころ、お正月のお餅はどうやって焼いていましたか」と問いかけると、問題だけでは出てこなかった話がこぼれ出てきます。正解の数より、こうした会話の時間を大切にしてください。
ひとりでも楽しめるクイズの工夫
クイズは誰かと一緒でなくても楽しめます。
- 新聞やテレビのクイズに答える。 番組を見ながら声に出して答えるだけでも、立派な頭の体操です。
- 思い出しクイズを紙に書き出す。 「か」で始まる野菜を、何分かけて何個書けるか試してみます。
- アプリを使う。 たとえば私たちが作っているSilverMindには、ことわざの続きを考える「ことわざ完成」や、仲間に入らないものを見つける「仲間はずれ」など、クイズ感覚で取り組めるトレーニングがあります。大きな文字で、時間に急かされない作りです。無料アプリの選び方は無料で使える高齢者向け脳トレアプリで詳しくまとめています。
ほかの脳トレと組み合わせる
クイズは言葉や記憶を使うものが中心です。数字を使う脳トレも取り入れたい方は高齢者の計算脳トレを、紙や会話でできるそのほかのアイデアは高齢者の脳トレ:家で楽しめる簡単なアイデア集をご覧ください。
クイズは、正解することより、一緒に考えて笑う時間そのものが楽しみです。なお、クイズの出来は体調や気分でも変わります。物忘れが急に増えたなど気になる変化があるときは、クイズで様子を見るのではなく、かかりつけ医に相談してください。



