おじいちゃん・おばあちゃんへのプレゼントは、意外と悩むものです。長い年月で必要なものはひと通りそろっていますし、最近は「物を減らしたい」という方も少なくありません。何が欲しいか聞いても、返ってくるのはたいてい「何もいらないよ。顔を見せてくれればそれでいい」という言葉です。実は、この言葉こそがヒントです。何でも持っている祖父母に本当に喜ばれる贈り物は、物よりも、時間や思い出、そして孫そのものです。
ここでは、予算や住んでいる距離、孫の年齢に合わせて選べるように、25のアイデアを種類別にまとめました。敬老の日や誕生日はもちろん、還暦・古希・喜寿・米寿などの長寿祝い、クリスマスやお正月にも使えます。
孫の手づくりギフト
小さな手でつくったものにかなう贈り物はありません。お金はほとんどかからず、何年も大切にしてもらえます。
- 額に入れた似顔絵や絵。「おばあちゃんと過ごした日」「おじいちゃんの畑」など、テーマを決めて描いてもらいましょう。シンプルな額に入れるだけで立派な贈り物になります。
- 手形・足形のアート。 小さな孫のいるご家庭に特におすすめです。日付と年齢を書き添えましょう。
- 手書きの手紙。 大きい子なら「おじいちゃんの好きなところ10個」や、一緒に過ごした思い出を書いてもらいます。
- 家族のレシピ帳。 おばあちゃん、おじいちゃんの得意料理のレシピを集め、孫に書き写してもらい、絵で飾ります。お雑煮や煮物など、家の味が残る一冊になります。
- 手づくりのお菓子やジャム。 孫が描いたラベルを瓶に貼れば、ぐっと特別になります。
- ビデオメッセージ。 孫が歌ったり、得意なことを披露したり、「いつもありがとう」と伝えたりする短い動画です。祖父母のスマホに送るか、テレビで見られるUSBメモリに入れて渡しましょう。
一緒に過ごす時間を贈る
- 「孫の日」チケット。 月に一度、孫が遊びに行ってお昼を食べたり、散歩したり、ゲームをしたりする約束です。手描きの回数券にすると喜ばれます。
- 自分では予約しない「お出かけ」。 演奏会、お芝居、美術館、庭園、日帰り温泉、紅葉や桜を見に行くドライブなど。
- 「教えて」の時間。 おじいちゃんが将棋や釣り、日曜大工を、おばあちゃんが料理や編み物を孫に教え、代わりに孫がスマホやタブレットの使い方を教えます。
- 決まった時間のビデオ通話。 遠くに住む祖父母には、毎週同じ曜日・同じ時間の「定期便」がうれしいものです。
- 家族のゲーム大会。 トランプや花札、かるた、すごろくなど、みんなで遊べる簡単なゲームを。高齢者の記憶力ゲームや答え付きの脳トレクイズには、孫と一緒に楽しめるアイデアもあります。
思い出に残る贈り物
- 写真アルバム。 写真の下に名前と年を書き添えます。ネットで簡単に作れて、話のきっかけにもなります。
- デジタルフォトフレーム。 家族がスマホから写真を送れるタイプがおすすめです。コンセントにさすだけで使えるよう、事前に設定してから渡しましょう。
- 「思い出ノート」や自分史ノート。 子どものころ、仕事、家族のことなどを質問に答えながら書けるノートは書店でも手に入ります。質問を自分たちで考えてもかまいません。
- インタビューの録音。 孫が10個の質問をして、スマホで答えを録音します。家族みんなの宝物になります。
- 古い写真の修復やデータ化。 色あせた写真や古いアルバムをスキャンして、見やすくプリントし直しましょう。
かさばらない「消えもの」
- 好きなお菓子や飲みもの。 いつものお茶、上等なコーヒー、和菓子、ふるさとの名産品など。
- 季節の花や鉢植え。 季節ごとに届く花の定期便もあります。
- 家族での食事会。 外食でも、家族が手料理を届けるのでもかまいません。
- 大きな文字の本やパズル雑誌。 好きなジャンルを選びましょう。大きな文字のワードサーチも参考になります。
- 趣味の雑誌の定期購読。 園芸、歴史、旅行など、好きな分野のものを。
使いやすいデジタルギフトは「設定まで」が贈り物
デジタル機器は、箱のまま渡すと使われずに終わりがちです。誰かが設定して、しばらくそばで手伝うことで、はじめて使ってもらえます。
- タブレットやスマホのスタンド。 ビデオ通話のときに手で持たずにすみます。
- オーディオブックや音楽配信サービス。 若いころに流行った歌謡曲や好きな歌手のプレイリストを作ってから渡しましょう。
- 一緒に選んだ脳トレアプリ。 落ち着いた画面で文字が読みやすく、広告のないものを選び、最初の一回は一緒にやってみます。
私たちが作っているSilverMindは、高齢の方のために作った脳トレアプリです。文字もボタンも大きく、1日のトレーニングは6分ほどで、広告は表示されません。iPhone・iPadのほか、ブラウザ版(silvermind.app/play)でも使えるので、Androidのタブレットやパソコンでも遊べます。8種類のトレーニングは期間の制限なしで無料なので、お金を払う前に気に入るかどうか試せます。ファミリー共有やApp Storeのギフトカードを使った贈り方は、高齢の親にアプリをプレゼントするにはで詳しく紹介しています。
いちばん喜ばれるかもしれない贈り物
- 守れる約束。 祖父母が大変に感じていることを手伝う約束です。大掃除の高いところ、写真の整理、通院の送り迎え、新しいスマホの設定など。カードに書いて渡し、きちんと実行しましょう。
選ぶ前のポイント
- 親戚と相談する。 敬老の日やお正月は、贈り物が重なりがちです。
- 手元と目の負担を考える。 小さなボタン、細かい文字、開けにくい包装は、せっかくの贈り物をストレスにしてしまいます。
- 暮らしに合わせる。 物を減らしている方や住み替えを考えている方には、物より体験や消えものを。
- 孫から手渡す。 孫が「いつもありがとう」と言って手渡すだけで、贈り物の喜びは何倍にもなります。
物忘れが気になる祖父母には
認知症のある祖父母には、シンプルでなじみのあるものが向いています。名前を書き添えた写真アルバム、好きな歌を入れた操作の簡単な音楽プレーヤー、肌ざわりのよいひざ掛け、ピースの大きなパズルなどです。介護や接し方の悩みは、公益社団法人 認知症の人と家族の会の電話相談(0120-294-456、平日10時〜15時)でも聞いてもらえます。物忘れが気になり始めたら、物忘れと認知症の違いも参考にしてください。
いちばんの贈り物は「つながり」
多くの高齢の方が、何より欲しいのは家族と過ごす時間だと話します。何を贈るにしても、時間を添えましょう。手渡しに行く、電話で感想を聞く、「今度一緒にやろうね」と約束する。それだけで、贈り物はずっと特別なものになります。
年末年始の過ごし方を考えている方は、高齢者と過ごす年末年始とクリスマスもご覧ください。祖父母が主役になれるアイデアを集めています。
参考情報
- 公益社団法人 認知症の人と家族の会 - 電話相談・家族の集い


